記事に散りばめられた、誰かに話したくなるちょっとした豆知識たち。サクッとつまみ食いしていってください。
サミュエル・L・ジャクソンはギネス世界記録で「映画興行収入の累計が最も高い俳優」に認定されている。その額は約277億ドル(約4兆円)。ただし本人は「半分はマーベルのおかげだけどね」とインタビューで笑った。
映画で最も多く使われる正の言葉は「love」(102,049回)。だが「love」が登場する映画数は5,505本で、「thank」の6,023本に負けている。映画の世界では、愛より感謝のほうがユニバーサルらしい。
ジョン・ウィックシリーズは、4作目で1作目を超えた稀有な存在(1作目7.5→4作目7.7)。主演キアヌ・リーブスは撮影前に数ヶ月の格闘技トレーニングを積み、スタントの大半を自分でこなしている。努力が数字に出た好例。
xG(期待ゴール)の概念を最初にサッカーに持ち込んだのは、2012年のサム・グリーン。彼はオプタ社のアナリストで、「シュートの質を数値化できないか」という問いから統計モデルを構築した。今では世界中の放送局がxGを画面に表示しているが、たった12年前には存在しなかった指標だ。
浅野拓磨のドイツ戦決勝ゴール(xG 0.027)は、W杯2022全大会で「7番目に入るはずがなかったゴール」。ちなみに浅野はこの試合の57分・60分・65分・67分にもシュートを打ったが全て外れている。5本目にして初めてネットを揺らした。「37回に1回」の確率に、5回目の挑戦で当たったことになる。
W杯2022で「最も入るはずがなかったゴール」は、サウジアラビアのアル・ダウサリが決めた52分の一撃(xG 0.033)。「100回打って3回入るかどうか」のコースをカーブで沈めた。一方、大会全体で18ゴールがxG 0.05未満の「ほぼ入らないシュート」から生まれている。W杯は、確率に逆らうことが許される唯一の舞台なのかもしれない。
株主への配当金は英語で dividend。語源はラテン語の dividendum(分けるべきもの)。「分けるべきもの」が株主にだけ手厚く分けられている――というのがこの記事の核心データだ。
ROEを3つの要素に分解する「デュポン分析」。この手法を発明したのは、実は火薬メーカーのデュポン社だ。1920年代、同社の財務担当者が「利益率 x 回転率 x レバレッジ」という分解式を考案。100年後の今も世界中の経営分析で使われている。火薬屋が作った数式が、日本の上場企業3,000社を評価する物差しになっているのだ。
秋田市の竿燈まつりで使われる竿燈は、大若(おおわか)で重さ約50kg、高さ12m。これを額や腰で支える妙技は国の重要無形民俗文化財。練習中にバランスを崩して観客席に突っ込む「竿燈事故」は、地元では夏の風物詩として笑い話になっている。
山形市といえば、総務省の家計調査における「ラーメン(中華そば)消費額日本一」の常連。新潟市と熾烈なトップ争いを繰り広げ、市を挙げて首位奪還に燃える姿は全国的なニュースにもなる。一杯のラーメンにかけるこの情熱こそが、山形の強靭な「内需」を象徴しているのかもしれない。
水戸と言えば納豆。市内には「天狗納豆」をはじめ複数の老舗メーカーがひしめき、JR水戸駅周辺は納豆みやげの激戦区だ。ちなみに水戸市が推す公式キャラクター「みとちゃん」は、頭にわらつと(納豆の藁包み)をのせている。好きな食べ物は、もちろん納豆。
Spotifyは全曲に「明るさスコア」をつけている。Earth, Wind & Fireの『September』は0.98。Radiohead『Creep』は0.10。ABBAの『Dancing Queen』は0.75で、Johnny Cashの『Hurt』は0.16。数字だけ見て曲が浮かぶなら、あなたの感覚はSpotifyのAIとほぼ一致している。
Spotifyの「valence(明るさ)」スコアは、公式にアルゴリズムの中身が公開されていない。機械学習ベースの推定値で、音楽理論家もどう計算しているか正確には知らない。つまりSpotifyが「この曲は悲しい」と言ったら、それがこの世界の真実になる。
MADBに登録された最長の漫画は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の200巻。秋本治は40年間「一度も休載なし」でギネス世界記録に認定されている。月~金の9時~19時を守り続けた、連載の鉄人。
AniListに登録されたアニメ化作品のうち、最もアニメ化回数が多いのは19回。1回きりのアニメ化が全体の59%を占める一方、5回以上アニメ化された作品の平均スコアは76.8点に跳ね上がる。
講談社の社名の由来は「談話を講じる」。1909年に野間清治が創業し、元々は雑誌『雄弁』からスタートした「談話社」だった。創業117年、今や「講じる」より「描く」会社になったわけだ。
FY2024の為替差益ランキング1位は任天堂の616億円。海外売上比率が約8割の同社では、円が1円安くなるだけで利益が数十億円増える。投資家からは「ゲーム株じゃなくて為替株」と冗談で呼ばれるほどだ。もっとも逆もまた然り——円高に振れれば、マリオが何本売れても帳消しになる。
1971年まで日本は「1ドル=360円」の固定相場だった。この数字には由来がある——という説がある。360度=円(まる)だから、というジョーク。実際にはGHQが日本の物価水準から算定したものだが、「円だから360」は為替の世界で最も有名な都市伝説のひとつだ。
日銀が「公定歩合」と呼んでいた金利は、2006年に「基準割引率および基準貸付利率」に名前が変わった。理由は「もう公定歩合で市場金利を誘導する時代じゃないから」。名前が変わるほど、金利の役割自体が変わってしまったのだ。
企業が銀行に払う「支払利息」は損益計算書の「営業外費用」に計上される。一方、銀行が受け取る利息は「営業収益」の本丸だ。企業にとってのコスト増は、銀行にとっての増収——3メガバンクが2024年度に揃って過去最高益を更新したのは偶然ではない。企業の利払い+50%は、そのままメガバンクのボーナスになっている。